インフレで米が買えない。。
スーパーの米売り場での米の高値は続いており、テレビでも話題になっています。

また値上がりしてる。。
10月に入り、新米が出回ると同時に価格は高騰。
かつては安価な主食の代名詞だったお米が、今や家計を圧迫する要因になっています。
多くの家庭では、「米びつが空になったから」という理由で、その日の高い価格を受け入れ、渋々レジに並ぶか、パスタなどより安い主食に変えざるを得なかったりするでしょう。
しかし、これは工夫しだいで改善可能です。
私の家には現在、27kgものお米のストックがあります。そのうち20kgが備蓄米、残りは3000円台半ばで買ったブレンド米です。
これは単なる買いだめではありません。インフレという荒波を乗りこなすための、「家庭内在庫マネジメント」戦略の結果なのです。
今日は、この27kgの在庫が教えてくれた、「余裕(ストック)」を持つ者が経済的に勝つという、資本主義の冷徹なルールについてお話しします。
在庫(ストック)がもたらす「3つの経済的優位性」
なぜ、在庫を持つことが最強の節約になるのか。それは、在庫を持つことで、市場に対して圧倒的に有利なポジションを取れるからです。
「いつ買うか」を選べる権利(時間的裁定)
在庫がない人は、価格が高騰していても、今日食べるために買わなければなりません。
経済学的に言えば、彼らは市場に対して無力な「強制的な買い手(Forced Buyer)」です。
言い値で買うしかないのです。
一方、27kgの在庫がある私は、今日買う必要がありません。
来週でも、来月でもいい。
私は、スーパーやドラッグストアを巡回し、特売や、安価なブレンド米が入荷した「価格の谷(ディップ)」の瞬間だけを狙い撃ちして買いを入れることができます。
実際2日前にも、11月にもかかわらず安価な米を拾い買いすることができました。
これは、投資の世界で言う「底値拾い」と全く同じ原理です。
時間を味方につけることで、常に市場平均よりも安く調達し続ける権利、すなわち「戦略的な買い手」のポジションを手に入れたのです。
「欠乏の心理」からの解放
「もう米がない、どうしよう」という焦りは、脳の機能を低下させます。
「高くても今のうちに買っておかないと」というパニック心理が、高値掴みを誘発します。
しかし、「まだ3〜4ヶ月分はある」という事実は、脳に冷静さを与えます。
高い新米を見ても、「高いから、今は買わない(スルーする)」と冷徹に判断できる。
この精神的な余裕こそが、合理的な判断を継続させるための必須条件なのです。
コストの平準化(ブレンド戦略)
我が家の27kgは、全て高級米ではありません。
安価な時期に仕込んだ「備蓄米」というコア資産がベースにあります。
これにより、多少高い新米や、味の落ちる激安米を買い足しても、それらを混ぜ合わせる(ブレンドする)ことで、食卓に並ぶご飯一杯あたりの「平均取得単価」と「味のクオリティ」をコントロールできます。
一点豪華主義ではなく、ポートフォリオ全体でパフォーマンスを出す。まさに資産運用の考え方です。
実践編:誰でもできる「家庭内在庫マネジメント」
このような安定感は工夫すれば誰でも実現でも
- 「ローリングストック」の応用: なくなるギリギリではなく、「半分減ったら、次の安いタイミングを探し始める」という意識改革です。これにより、余裕のある状態で、安い米を探すことができます。
- テクノロジーの活用: 安い米でも美味しく炊ける道具があれば、在庫戦略はさらに盤石になります。以前にも記事にしました。
結論:食卓から始まる「資本家マインド」
たかがお米、されどお米です。
この「在庫を持って、有利な時に動く」という考え方は、資産運用やビジネスでも通用する、普遍的な成功法則です。
「余裕」を作ることが、次の「豊かさ」を連れてきてくれます。
まずは、お米一袋の余裕から始めましょう。


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