子育てのストレスを解消するコミュニケーション

本日はコミュニケーションのために言語化が大切だよというお話です。

私達は日常言葉を使って会話したり、考えたりしています。しかし意外と自分の考えていることや思いなどがまとめられていないことが多いです。

これは言葉以外に感覚やイメージで考えていたり、なんとなくふわっと捉えていることが多いからです。しかし、考えをまとめたり、深く思考するためには言語化は不可欠です。

そしてこれは子供にとっても重要になります。そう思うようになったきっかけを手術の言語化から綴っていきます。

メモアプリで手術を言語化する
子供にも有効

メモアプリで手術を言語化する

私が言語化を意識するようになったきっかけは手術のふり返りでした。自分の執刀した手術はもちろん、助手で入った手術も気になったところはメモするようにしています。

手術記録を書いて、絵を描いて、それから動画を見てふり返るのはとても時間のかかる作業です。

これを毎回手書きでノートを作ったりするのはとても面倒なので、

スマホのメモアプリに反省点を書くようにしました。同じ術式なら同じページに付け足してだんだん自分の知見が蓄積されていくようにします。

難点としては絵が描けないことです。メモのアプリの機能では不十分です。アプリとかダウンロードすれば可能なのでしょうが、面倒でやっていないです笑。

しかし、絵を描かない分よりわかりやすく、メモを見るだけでイメージできるようにしました。そのためには表現を工夫したり、できるだけ詳細に書くようにしています。といってもなかなか完璧な表現はできないですが。。

さて、このようにメモを書くようになると色々変化が生まれました。

・他分野でも言語化できるようになる

・分析がしやすくなる

・人にわかりやすく、すぐ説明できるようになる

・自分なりの教科書が出来上がる

他分野でも言語化できるようになる

手術の詳細なメモを書くことで、物事を素早く言語化する訓練ができるようになります。すると、他のことでも同じように言語化しやすくなります。言語化の脳回路が強化されるからですね。

この文章もスマホのgoogleドキュメントアプリで書いています。スキマ時間や家でくつろぎながら書くのに便利だからです。携帯にメモや文章を書いて叩き上げをつくる、というルーティーンが確立しています。

分析がしやすくなる

このメモが蓄積されていくと、過去の自分の記録との比較が容易に、瞬時にできるようになります。自分の執刀の傾向、問題点などがわかるようになっていきます。これは記録を残さないとなかなか分かりません。

手術に限らず、理解が不十分な箇所は詳細に言語化できません。そういうところはすぐにわかるので、強化すべきところに重点を置くことができます。

例えば講演会や学会で演者の手術の話などを聞いている時にも、自分との比較がすぐにできます。

また後輩などの手技の問題点もすぐに分析しやすくなります。自分の手技に関して詳細に記載しているので、他の人の手技も詳細に比較できるからです。

人にわかりやすく、すぐ説明できるようになる

分析することがすぐにできるので、人に分かりやすく説明することができるようになります。すでに言語化していることを組み合わせて話せば良いのですから。

たくさん言語化していると、それを頭の中で要約して話せるようになるので、分かりやすくなるのです。言語化せずになんとなくでイメージしているとうまく説明することは難しいです。

後輩医師に指導するときも、なぜ失敗したのかを詳細に説明できるので、なぜ上手くなったのかすぐに分かりますし、上達も早いです。

患者さんに説明する時も言語化したものを簡単な言葉で説明すれば問題ありません。

このように、色々な場面で役に立ちます。

自分なりの教科書が出来上がる

これも非常に便利です。どんどん書いていくと、自分なりの分類による教科書のようなメモになります。瞬時に内容を確認できますし、人が話した内容、学会で発表した内容もすぐにメモすれば教科書に加えることができます。ここまで来るにはある程度の蓄積が必要ですが、一度できると非常に便利ですし、自分の理解度も深まります。