小学校の社会、高校の地理で地図について学びます。地図を使いこなすことは将来自分の資産を守ることにつながる可能性があります。
住んでいる場所、これから住もうとする場所は安全?
地図というと、ほとんどの人は行きたい所への行き方を調べるのに使うと思います。今ではカーナビが発達しているので、行き先を入力するだけで最短ルートで目的地に到着できます。ですので地図をしっかり読む必要はないように思えます。
しかし自分が住む土地、これから住もうとしている土地の特徴がわかることで、災害などを避けやすくなる可能性が高まります。
一軒家を買うときは特に注意しなければなりません。水害、大地震なんて起きたら何千万円もの被害になります。それ以前に、命の危険もありますね。
ということで、過去に被害に遭った土地を実際に見てみましょう。
武蔵小杉の場合
2019年10月の水害で話題になった武蔵小杉の地形をみてみましょう。タワーマンションが多数立ち並んでいた場所ですね。
出典:国土地理院
下のリンクで国土地理院の地図にアクセスできます。
今回の水害の直接の原因は、雨水と汚水を同じ下水管で流し、川へ放流する「合流式」の下水システムが原因でした。川の水が増えすぎて汚水が流れなくなり、逆に逆流してしまったというわけです。街中が汚水まみれになってしまったのです。
この武蔵小杉駅、特にタワーマンションの立ち並ぶ辺りは周りより標高がやや低いです。そして川崎市が公開している浸水予想区域図(ハザードマップ)でも水はけが悪い所とされています。
地図で見ると多摩川には堤防があります。全体的に標高が低いのです。そして、タワーマンションがある辺りはその中でもさらに低いのです。
つまりもし多摩川が氾濫して堤防が欠壊した場合、真っ先に浸水する場所だということです!恐ろしい。
さらには、元々川だった場所を埋め立てた脆弱な地盤のため、地震にも弱い。。というわけで、非常に災害リスクの高い場所なのです。
タワーマンション買ってしまった人の中で、きちんと地図を見たりして地形を評価した人は少ないでしょう。評価していたら、リスク高すぎて買わないはずですから。
まとめ
武蔵小杉や、2018年の北海道胆振東部地震で地盤沈下、液状化の被害に遭った札幌市清田区では実際被害を受けているので情報を得やすいですが、その他の場所では自分で情報を探していくのが一番です。
・不動産業者から聞く(正確な情報が得られない可能性もある)
・自分で地図を調べたり、自治体のハザードマップを調べる
・建築士など専門家に聞く
・実際に周りの地形を見にいく(川、山、元々どんな土地だったかなど)
子供の時から以上のことを意識できると、土地選びで失敗する確率は減りますね。当然、良い土地は高級住宅地などなので、土地代は高くなる傾向にあります。資産形成も頑張りましょう。
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