失敗を恐れない

仕事

成功するためには失敗は不可欠です。これは大人でも、子供でも同じです。

だけどみんな失敗したがらない。だからなかなか成功しないのですが。。

何故失敗を恐れるのでしょう?それと、失敗していい場合、失敗したらまずい場合がありますが、どう使い分ければいいでしょう?

環境的要因

日本でその傾向が強いのですが、減点法で評価しがちというのがあります。

何か少しでも失敗したらダメという文化。この状態では批判を恐れて無難な選択をしてしまいます。

学校でもそうですし、企業でも特に銀行や、古い企業だとそういう文化が根付いています。

他にも政治の世界もひどい減点の世界です。マスコミは何かと政府や議員、役所を批判します。そんなに批判ばかりだと無難で何もしない人たちばかりになってしまうと思うのですが。。。やるべきことをやってくれる人が政治を目指すようにしなくてはいけないはずです。

子供は本能的に失敗を恐れる

子供は特に失敗を恐れます。

理由は簡単で、本能が強いからです。自然界で失敗は死に直結するからです。好き嫌いもこの本能が原因だと思っています。

しかしスポーツや勉強、音楽もそうですが、失敗してもへこたれず何度も挑戦することが必要です。どのようにすれば良いでしょうか?

「失敗学」を参考に

「失敗学実践講義」という本を参考にしました。

作者は東京電力福島原子力発電所のの事故調査・検証委員会の委員長にもなられた方です。みずほ銀行のシステムトラブル、JR福知山線の事故などさまざまな事故を研究してその法則を見つけています。

このブログは主に子供をもつ親御さんが役に立つ内容を発信していますので、内容的に当てはまらない箇所も多いですが、役に立つところを抜粋して考えていきます。

子供の好奇心が事故を起こす

2003年に六本木ヒルズの森タワーの自動回転ドアで、6歳の男の子が挟まれて死亡したいたたまれない事故がありました。

自動回転ドアの構造や安全対策など、原因究明が行われたのですが、考察の中で重要だと思ったことがあります。

子供は好奇心のかたまりであり、衝動的に動くことがある。いくら親が見ていても限界がある。本当に危ないことはそれを前提に対策する必要がある。

子供が怪我をしたり、あわや大事故になりそうだったという経験のある方はたくさんいると思います。

「なんであんな危ないことするの!」と注意すると思います。

確かに、なぜ危ないかを子供に伝えるのは大事です。しかし本に記載されている通り、子供は衝動的に危険な行動をします。衝動的に動くことがあることを前提に対策をする必要があるのです。

例えば我が家では、駐車場や歩道では必ず手を繋ぎます。衝動的に走ったりすることがあるからです。

それでも1度、ヒヤッとしたことがありましたが。。。普段手を繋いでいなかったら本当に事故に遭っていたかもしれません。

マニュアル的に教えても応用が効かない

マニュアル化は考えなくなり、ちょっとした変化に対応できなくなる

企業が安全対策のためにマニュアルを作って、社員がそれに従って作業することで、ミスを防ぐことはよく行われています。しかしマニュアルを守ることだけに終始し、考えなくなってしまうことが多いそうです。結果重大なミスを起こす可能性が高くなってしまいます。

勉強やスポーツを子供に教える際もマニュアルを押し付けることは避けなければなりません。考える力が大事とよく言われていますが、結局子供にマニュアル的に教えてしまっていることが非常に多いです。

これを避けるためにはマニュアル(算数でいう公式など)を自分で作ると良いです。そうすると原理がわかっているので応用が効くようになります。失敗したとしても、原因を理解して改善することができるのです。

マニュアル的に理解していたら、失敗しても原因がわからずに「うまくできないー」と諦めてしまう恐れがあるのです。

失敗した先のことも考えさせる

直列思考(何か失敗したら考える)ではなく、失敗してaならA、bならBと考えるのが大事

これは非常に実践的で役に立つ方法です。「失敗したらイヤだ」「失敗したらどうしよう。。」と子供だけでなく大人も思ったりしますが、そもそもこの考え方では失敗したら落ち込むだけです。

でも世の中失敗することの方がずっと多いのです。何度もトライしていかなくてはいけません。へこんでる時間がもったいないのです。

そこで、失敗した場合のシミュレーションをしておくことが非常に有効です。

例えば、「テストで高得点を取りたい」と子供が思って、思ったように点数が取れなかったとします。

直列思考では、得点が取れなかったら落ち込むか、結果がわかった時点で「どうして取れなかったんだろう・・」と模索し始めることになるでしょう。後者は考えている点では落ち込むだけより良いですが、行動が遅くなってしまいます。

そうではなく、「ここの分野は難しかったから出来なかったらお父さんに聞こう」「ここの分野は自分でわかるから間違えたら徹底的に分析するぞ」というふうに間違えた場合の行動もあらかじめ考えておくことで、テスト後の行動が非常に早くなります。このサイクルを繰り返すことで、直列思考の子供よりも成長が早くなるのです。

まとめ

・環境的要因

・子供は本能的に失敗を恐れる

・「失敗学」を参考に

・子供の好奇心が事故を起こす

・マニュアル的に教えても応用が効かない

・失敗した先のことも考えさせる

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