走るとは 物理・数学3

勉強

走るのが早くなりたい小学生、中学生はそれなりにいるのではないでしょうか。実は走るのにも物理、数学がとても役に立ちます。物理、数学とはいっても理科の範囲で習う力学で理解できるものが多いです。

まず走るということは

蹴るわけではなく、地面に垂直に力を与えることで反力(作用・反作用の法則)を受ける。それを前に進む力に変えるのです。だから、反力を上手く受ければ受けるほどももが上がりやすくなる。ももが上がるのは結果。この反力を真っ直ぐ体全体で受け止めるようにするために、姿勢が大事なわけです。

スタートからゴールまで

長距離ではスタートの加速はさほど重要になりません。短距離で重要になります。小中学校では50m、100mといった短距離走が授業でもあると思いますので、覚えておいて損はありません。

・スタートダッシュ

スタートダッシュは、100m走で言えば最初の20-30m位です。加速してトップスピードにしていく過程です。速く走ろうと焦ってしまう方が多いと思いますが、焦って速く足を動かしてもうまく加速できません。ぐいぐいと地面を押して、加速する距離を長くするイメージなのです。ニュートン力学の式で、Ft=V2-V1という力積の式があります。Fは力、tは力を加えている時間、V2-V1は速度の変化量です。この式から分かるように、時間かけるほど速度は上がります。大きな雪玉を速く回していくために、スピードでるまでは、グーッと押す時間をなるべく長くするのがいいイメージです。武井壮さんが同じような説明をしていました。速い人ほど、この加速の距離が長くなります。

・維持期

40-70m位です。基本的な走り方を行います。

・減速期

最後の30m位です。減速が大きくならないようにピッチ(回転速度)を維持します。。腕振りをしっかりして、腕の運動と足の運動の連動を維持するようにすると崩れにくいです。

以上を理解すると、少なくとも小学校、中学校の学年で上位には間違いなくいけるでしょう!理解していない人には間違いなく負けなくなります。

もちろん陸上をやっていて速い人は上のことを理解した上で、反力や加速を大きくするためのウエイトトレーニングや、持久力を高めるトレーニングを反復して練習していますので、なかなか勝つのは大変です。

まとめ

・基本的な走り方は、地面に垂直に力を与えることで反力を受け、それを前に進む力に変える

・スタートは大きな雪玉を速く回していくように、スピードでるまでは、グーッと押す時間をなるべく長くする

・減速期は、腕の運動と足の運動の連動を維持し、ピッチを保つ

走ることは脳にもいいことがわかっています

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