高齢者も投資が必要

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今年から新NISAが始まり、投資を始めた方が多いと思います。

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2種類があり、つみたて投資枠は実績のある投資信託のみ選べるようになっています。

基本的には、投資信託を長期で投資して増やす、というのがつみたて投資枠の基本なわけです。

そうすると、40代の方までは資金に余裕あればどんどんつみたてていくことがいいのですが、50代以上はどうでしょうか?

長期投資は少なくとも15年以上の期間投資し続けることになると思うので、特に60代では充分な期間が取れないので投資は微妙といわれることが多いです。

youtubeでもそのような主張が多く見られます。

しかし、インフレ(正確にはスタグフレーション)が始まってからは資産のインフレによる減少を食い止める必要が出てきました

そのため、60代でも資産の一部をNISAに回すのが有効です。

ただし、若い人とは違う考え方で取り組むことになります。

目標は、資産を減らさないこと

ここが若い人との大きな違いになります。本当は、若い人もここをまず意識することが必要です。

その上で、チャレンジできる部分で積極投資をするわけです。

高齢の方の場合、基本的に攻めの投資はリスクが高すぎます。

資産全体の伸び率が物価上昇率に負けない程度に資産配分すれば良いのです。

今の日本の物価上昇率は2-3%程度ですから、資産全体が毎年3%以上伸びれば、インフレ負けはしないことになります。

このことはスイスの歴史あるプライベートバンク、ピクテジャパンの糸島さんがyoutubeでわかりやすく説明しています。

このyoutubeのタイトルは今回の話と違うように見えますが、言っていることは同じです。

スイスのプライベートバンクは非常に歴史が長く、超長期にわたってヨーロッパの貴族などの富裕層の資産を守ってきました。ですのでプライベートバンクの投資方針は非常に説得力があるのです。

「資産を減らさないこと」は本来全ての人が目標にすべき基本的なことなのです。

どのような資産配分にするのか?

例えばとてもシンプルに、貯金2000万円をもつ60歳夫婦がいるとします。

この場合、不動産などあらゆる資産を加える必要があります。厳密には車なども加える必要があるのですが、そこまでやると大変なので、値段の高い不動産を加えてみます。

築30年の持ち家がある場合、ほとんど土地値になるので、2000万円になるとしましょう。

すると全部で4000万円になります。

まず、貯金2000万円はほぼ金利がつきませんので年間のリターンは0%です。

土地の値段はどこに住んでいるかによりますが、過去10年間で平均年1%だけ値段が上昇しているとします。

ここでは、土地の値段の推移も把握することが大事なので、必ず行ってください。

すると土地の値段は年20万円だけ上昇していることになります。

すると、合計4000万円に対して年20万円の上昇になるのです。リターンは0.5%です。

インフレ率は2-3%なので、負けていることがわかります。

このままでは年々資産が減っていくのです。

NISAを使って、資産全体がインフレ負けしないようにする。

ここで、NISAを使うことが一番ハードルが低いインフレ対策になります。

例えば、NISAでS&P500に連動した、手数料の低い商品を買うとすれば、年率5-7%のリターンが期待できます。仮に7%とします。

7%というのはインフレに勝っていますので、これを加えるとインフレに対抗できるわけです。

さて、先ほどの資産4000万の夫婦の場合で考えると、年120万円ずつ増えれば、インフレ率3%までに対抗できることになります。

20万円分は不動産で増えるので、残り年100万円ずつ増えるようにすればいいわけです。

これだけ増えるようにするには現金2000万円のうち、なんと1400万円をS&P500に投資する必要があります。

これは流石に未経験者にとってはハードルが高いですね。。インフレ率を2%として考えても、850万円が必要です。

しかし、少しずつ近づけないとどんどんインフレ負けしてしまいます。

月5万円など、上ほどの金額でなくてもいいので投資していき、インフレに少しでも対抗できるようにすることがいいでしょう。

現実的な運用方法

月5万円を10年、年7%で運用すると、865万円になります。貯金だけだと600万円ですので、かなりの差がありますね。

月5万円を貯金から捻出したとすると、現金は1400万円、その他不動産は2210万円になっているので、合計資産は4475万円、全体の年率リターンは1.84%になっています。

まだインフレ負けしてはいますが、現金だけの場合と比較するとかなり資産の目減りが減っていることがわかるかと思います。

ネット証券でまともな投資信託を使うことが前提ですが、このように高齢者から資産運用することにも意味があるのです。

自分の両親も新NISAを始めた

自分の両親もほとんど現金保有でした。金をわずかに保有していましたが、割合が少なくインフレには全く対応できていない資産配分でした。

SBI証券でemaxisSLIM米国株式に少しずつ投資するようになりました。もちろん私がほとんどの設定を行いましたが。。

このように、自分の親の資産もインフレに対抗できるようにしておくことが大事だと思います。

親の老後が資金不足になり、子である自分の資産から捻出する事態は避けなければなりません。

ちなみに、金も資産としては非常に有効ですが、S&P500連動型商品などに比べるとリターンが低いため、少額から投資するには不向きです。何億円も資産があるような富裕層か、もうすでに一定額投資している場合に検討すると良いでしょう。

まとめ

・目標は、資産を減らさないこと

・どのような資産配分にするのか?

・NISAを使って、資産全体がインフレ負けしないようにする。

・現実的な運用方法

・自分の両親も新NISAを始めた

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