脳の上手な使い方。子育てにも役に立つ③

勉強

以前読んだ「脳のトリセツ」と合わせるとより理解が深まると思います。

この本は、タイトルの通りエネルギッシュな人、活動的な人になるためのヒントが書かれています。そして直接は書かれていませんが、子育てのヒントになることもたくさん書かれていました。

脳の働きを止めずに、動き続ける

脳の働きを止めずに、動き続けるのが大事であり、

同じことを繰り返すとマンネリ化して脳の働きが鈍るとのことでした。

しかしいきなり未経験のこと、脳回路に全くないことを行うのはハードルが高いし、かえってパフォーマンスが下がる可能性が高いです。

前回の記事でも書いた通り、脳の使用エネルギーを節約することも大事です。

ということで、今の自分から少しずつ変化させる。これを継続していくといいと思います。

脳のエネルギーを無駄遣いすることなく、アップデートし続けることが大事です。

脳の番地をチェックして、動きが鈍っている番地を改善する

この本の面白いところは、脳をいくつかの番地に分け、それらの機能が鈍っていないかをチェックし改善することで、やる気を出し、行動できるようにできると説明していることです。

年を取ると、機能が鈍った番地が特に衰えるようです。

思考系

決められない、判断できない、思考停止してしまう場合、思考系の回路が鈍っています。

これは考えるだけでなく、実行することも必要です。だから勉強できるだけではダメなのです。決定できないといけません。

他の人のことを真似したり、逆のことをしたりして、自分だったらこうする、という判断が芽生えるようにすることが有効なようです。

普段の自分を違うことをすれば、行動したことになる。そしてマンネリ化した自分の基準からどう違うかがわかり、どちらかいいか判断できるようになります。

この過程を経験することがいいトレーニングになるのでしょう。

視覚系

見たもの、経験したものを言語化することを普段からできているかが大事です。言語化するには「しっかりインプットしなきゃ」と脳が身構えます。状況を的確に把握する必要があるからです。

この能力が低いと、「空気を読む」能力も低くなってしまいます。

手術の時もどのような手順で行ったか、改善点などをしっかり言語化しておくと非常に理解が深まるなあと実感しています。ただなんとなく見ていたり、言語化しないで終了すると全く頭に入ってきません。

視覚系を鍛えることは外科手術に必須だと思います。

聴覚系

人付き合いが少ない人は、この聴覚系が発達しません。同じことを聞いても、会話の機微に気づかなかったり、聞いたことが頭に入ってこなかったりします。

英語を定期的に耳で聴く、などの習慣をすると鍛えることができます。

理解系

やる気の乏しい人ほど頑固になって、新しいことを受け入れられなくなります。

新しいことに対して脳回路がうまく働かなくなるからです。

これを鍛えるには、新しい経験を意識的にしたりして、経験や知識を積み重ねていくのが大事なようです。通勤ルートを少し変えてみたり、読んだことのないジャンルの本を読むのもいいでしょう。

子供が「いやだいやだ」と頑固になるのも、経験や知識が少ないからです。以前の記事にも書いた通り、少しずつ違う経験をさせたり、別の見方から見させたりしていきましょう。

伝達系

ビジネスで成功できる人は、経験を自分の言葉で表現することに優れています。

右脳を使っている非言語の経験を、左脳で言語に変換することができないと、うまく他の人に伝えることができません。

視覚系を鍛えることとも通じていると思います。経験と視覚はリンクしていますので、言語化をするようにしてみましょう。

言語化するには、経験したことを人に話してみたり、文章、図にしてみたりすることが有効です。

子供にも今日の出来事や感想を言葉にして話してもらうと、いいトレーニングになるでしょう。

記憶系

やる気に乏しい人は、ものごとをネガティブに捉えがちです。過去の出来事をイヤなこととして記憶していることが多いからです。

何かをやろうとした時に、ネガティブな記憶が思い出されると、不安になります。

実は、この時に脳のMRI画像を撮ると、同じ脳回路を行ったりきたりしているのです。負の脳回路が強化されているだけで、実際は全然考えていないのです。

不登校の高校生に脳のMRIを見せ、脳の状態を理解させたところ、学校に行くようになったそうです。

自分の子供が未知のことに不安な状態になった時も、

「今頭の中で不安なんだね。それはやったことないことだから、不安な気持ちが出てきたんだね。でも頭の中と、実際は違うよ。まずやってみよう」

など、今の状態を理解してもらい、そこからどうするかを考えてもらうと、不安が減っていました。

感情系

快、不快などの感情を司る所です。好きなものをやっているのかどうかをうまく気づくことで行動できるようになります。嫌いなのに無理に我慢していてもなかなか積極的になれないですね。

運動系

行動スピードを上げるには運動できるようにすることが大事です。そもそも行動するには大なり小なり運動しますからね。運動がおっくうだと行動しづらいです。

以前の記事でも歩くこと、走ることが運動に大事だと書きました。

まとめ

・脳の働きを止めずに、動き続ける

・脳の番地をチェックして、動きが鈍っている番地を改善する

コメント

タイトルとURLをコピーしました