塩素が肌荒れの原因かも① 化学を役立てる②

健康

日本では水道水を安全に使うことができる、世界でも珍しい国です。

しっかり殺菌された水を使うことができます。

しかし、安全で殺菌された水には残留塩素が含まれています。これが肌に有害なのです。

この記事では

  • 塩素が水道水の殺菌に役立つことがわかる
  • 化学が役に立つことがわかる
  • 肌荒れで悩んでいる人も役に立つかも

なぜ塩素が水道水の殺菌をしてくれるのか?

塩素分子(Cl2)を水を加えると、次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸イオン(OCl-)という殺菌作用を持つ物質が生成します。殺菌作用は次亜塩素酸の方が大きいです。次亜塩素酸の化学式は次のようになります。下の式の4つの物質が共存している状態になります。

Cl2+H2O⇄HCl+HClO

このうちの主に塩酸が細菌の細胞壁や膜に浸透し破壊するのです。塩素は細胞を構成するタンパク質から電子を奪い取るので、タンパク質が次々にダメになり、最終的に細菌を死滅させていくのです。

塩素は殺菌効果が高く、しかもその効果が持続(残留)します。家庭など使われるところまで殺菌効果が保てるため水道水に使われているのです。

塩素で肌荒れする理由

塩素は細菌やウイルスの構造を破壊します。これは人間の肌でも一緒です。

人間の皮膚も細胞でできているので、たんぱく質の電子を奪って破壊してしまったり、皮脂を奪って皮膚のバリア機能を損なってしまったりします。殺菌ができるというメリットと表裏一体ですね。

さて、塩素による影響を最も受けやすいのが、お風呂です。お風呂の水に含まれる塩素が皮膚にダメージを与える可能性があるのです。

ちなみにこの残留塩素、地域によって数値が大きく異なります。さらには同じ地域でも浄水場の近くかどうかでも変わりますし、さらには配管の影響なのか近所でも違うということがあるようです。

塩素を除去して対策

対策としては、塩素を除去する、風呂の温度を下げる、というのが効果的です。

塩素を除去する方法としては、シャワーヘッドをつける、風呂にビタミンC製剤を入れて中和する、というのがあります。

シャワーヘッドはフィルター方式のもの、ビタミンCを出して中和するものの2種類があるようです。

我が家ではこのシャワーヘッドを使っています。塩素除去のカードリッジは別売りになります。

髪の毛穴をきれいにする目的もあるのでリファを使っていますが、塩素除去のみが目的ならもっと安いもので十分でしょう。

ビタミンCは錠剤として売っています。1日10円程度の費用で済みます。

塩素をビタミンCが中和する式は次のようになります。

C6H8O6+NaClO→C6H6O6+H2O+NaCl

 還元型ビタミンC+次亜塩素酸ナトリウム → 酸化型ビタミンC+水+塩化ナトリウム

注意点ですが、皮膚の症状と言っても原因疾患はアトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、湿疹などたくさんあります。塩素を除去しても改善しない可能性ももちろんあります。

シャワーヘッド、ビタミンCの錠剤は医薬品ではないですし、気軽にできる対策なのでぜひやってみてほしいですが、改善ない場合は皮膚科を受診してきちんと診断してもらいましょう。

まとめ

・なぜ塩素が水道水の殺菌をしてくれるのか?

・塩素で肌荒れする理由

・塩素を除去して対策

塩素について、後日もっと他の視点からも記事を書きたいと思っています。

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