花まる学習会 代表の高濱正伸さんの子育て論は非常に参考になります。
高濱正伸はyoutubeでもホリえもんチャンネルなどで出演しています。子育てに有用な情報を提供してくれています。
この本やyoutubeを元に、役に立つことを私なりに解釈してまとめてみました。
甘くない環境が必要
自分で稼ぐ力、生き抜く力を保つためには子供にも「甘くない環境」が必要だと書いてあります。
ことばの力、自分で考える力、想い浮かべる力、試そうとする力、やり抜く力を小学校低学年までに育てることが必要であり、野外体験がすごいプラスになるそうです。
これは私も同意です。子供はいつか大人になり、自分で生きていかなければなりません。親が全てお膳立てしていたら指示待ち人間になってしまいます。
そのため、必死に生きなければとある程度生命の危機を感じる位の経験が必要なのです。
人生を見失わないように
中学受験以降与えられた枠組みで決めてしまい、与えられたもののみで考えるようになってしまうと自分の人生を見つめることができなくなってしまいます。
自分を見つめて自分のやりたいことをやるのが大事なのですが、それが大人もできていないのです。
生きる力が出てくると自分の人生も考えることができるようになり、取捨選択できるようになります。
あるラインを越えたら怒って良い
人間には情の部分(大脳辺縁系)と理の部分(大脳皮質)があります。
脳が成長するにつれてだんだん理性を司る大脳が大きくなってきたというわけです。
理性、つまり説明を丁寧にしても全く効かない場合があり、その場合は怒って良いのです。
この時は子供は親や先生をある意味ナメているのです。大脳でなく、大脳辺縁系などの感情的な所が働いています。
といってもなんでもかんでも怒るのは良くないので、例えば寝る時間になっても遊んでいる、片付けない、ご飯中に座れないなどあるラインを越えた時に怒るのが良いのです。
どういう時に怒るのかとか基準を決めておくと良いでしょう。家訓みたいなものですね。
もちろん親が上から目線になってしまうのはよくありません。しっかりコミュニケーションを取る必要があります。しかし特に小さい時は親と子は完全に対等なわけではありません。ある程度は毅然とした態度が必要なのです。
怒ったら子供に良くないか?
最近は怒ってはいけない、どんどん褒めようという風潮があります。もちろん本人のやる気を出すという意味では有効でしょう。しかし怒られたり、批判されたりしたらもう行動を止めるのか?
社会に出ると理不尽なことだらけです。それをうまく切り抜けていくタフさも必要なわけです。そのためにある一定のラインを越えたら怒ったりすることも必要になるわけです。
とはいえ、怒られることに対してうまく対処することはなかなか難しいです。
外科の若い先生に聞くと、手術中などたくさん怒られたせいですごく自責の念に苛まれるようです。皆さん真面目ですからね。
自分を責める必要ないよ、自分を責めても1ミリも手術の上達に貢献しないよ、安全には寄与しないよというとみんなすごく気が楽になったと言います。
それくらい、怒られることをうまく処理できない場合の副作用は大きいのです。理不尽に耐えるだけになってしまうと、何も自分に返ってこなくて搾取されていることにも耐えるようになってしまいます。
というわけで、フォローも必要なのかもしれません。なかなか適切に怒るのは難しいですね。
大人の方程式で考えない
「なんでこんなこともわからないの?」
「何度いったらわかるの?」
これは大人が大人の方程式に当てはめてしまい、子供を非難してしまうことが多いようです。
まあこれは大人の方程式とかっこいい言葉で表現していますが、親が単にその物事の本質+子供の脳の発達度合いを理解してないだけだと思っています。
これを理解しているならそんな発言が出てくるはずはありません。要は大人自体の理解力が低いのです。
基礎的能力をもとに、思考力を鍛える
学力には2つの学力があるといいます。これは私も同意です。
基礎的な力としては文字を書くことや数を使うことです。これはしっかりやらないとそもそも論理立てて思考することなどできませんので、なんとかして身につけなければなりません。
それをもとに言語力、思考力が鍛えられます。
親の言語の緻密さ、言語力が子供に与える影響は大きいです。
言葉を厳密に使うとか、言葉の背景にある意味も理解するとかです。同じ「文字が読める」
でも理解力は人によって雲泥の差があ理、思考力の差につながるのです。
まとめ
・甘くない環境が必要
・あるラインを越えたら怒って良い
・怒ったら子供に良くないか?
・大人の方程式で考えない
・基礎的能力をもとに、思考力を鍛える
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