脳の上手な使い方。子育てにも役に立つ①

仕事

物価上昇、税金などの負担が増大している今、節約や副業をしようとしている方が増えています。

私も節約を意識していますが、脳のエネルギーの節約はあまり意識していませんでした。

作業療法士の菅原洋平さんの本を読み、脳の無駄遣いを防いで効率的に力を発揮できるようにすることが重要だと学びました。

そして、実は脳の無駄遣いを防ぐために脳の仕組みを理解することが、子育てにもつながることにも気づきました。

皆さんも脳を効率的に使えるようにし、子育てなど、他の分野にも応用していきましょう。

作業療法士とは、食事をする、歯磨きをするなどの日常生活に必要な動作の訓練、指導、援助を患者に行う仕事のことです。例えば、脳梗塞の患者リハビリを行って機能を回復する時に活躍します。

本の出版が古いので、ほとんど在庫はないようです。在庫がなければブックオフや図書館で探してみてください。

脳の無駄遣いしていないか

お金の無駄遣いをやめて節約を薦めるブログ、記事や本、youtubeはとても多いですが、脳も無駄遣いが多いことは意外に知られていません。そして、無駄遣いしたままの人がとても多いと思います。

まず、脳はエネルギーを貯められません。貯められないので、あるだけ使ってしまうのです。

そして、頭を使えば使うほどいいと思うのは実は幻想なのです。

「能力が高くなると、逆に使われる部位が限定されていくので、脳は使われなくなっていく」

ということのようです。

例えば脳梗塞などで左の脳が損傷し、右手動かない患者さんがいるとします。

このような方を作業療法士さんはリハビリで訓練するわけです。

患者さんの脳の動きを見てみると、最初は脳全体を動かしているのですが、段々使う場所が限定されていくのです。エネルギーを効率良く使えるようになるわけです。

脳の使い方は1人ひとり異なる

脳の使い方は、人によって違います。例えばプロ野球選手が野球するときと、素人が野球をするときの脳の使い方は当然違います。

「そろばんの達人はイメージをするときに使う運動前野と頭頂葉が活発になっていた」

ということでした。

そしてここが面白いのですが、全然違う課題でも同じ脳の使い方、つまり自分の得意な方法で臨むのです。

「そろばんの達人はそろばんをしない時でも、運動前野と頭頂葉が活発になる」のです。

脳の使う部分を減らし、自分のできることをやるのが大事

今までのことから脳が力を発揮するには、脳の使う部分をなるべく減らし、自分のできることをやるのが大事だとわかりました。さて、これを実践するにはどうしたらいいでしょうか?

ここで、脳が力を発揮する鉄則 エラーレス・ラーニング が重要になります。

「当然できる課題を与えて、少しずつチャレンジしていくようにしていくこと」です。

「50%は当然できること、残りの50%はやってみないとできるか、わからない状況。」

この状態が最も力を発揮するのです。

言い直せば、「半分は経験済の課題(ハーフタスク)に取り組むこと」が最もやる気が出るのです。

全て経験済だとつまらないし、全て未経験だとストレスが多くて、避けたくなってしまいますね。

しかし、全然やったことのない大きな挑戦をしなければならない場合があると思います。この場合、どうしたら良いでしょうか?

その場合は仕事の内容を分解して、自分ができることに似ている仕事を探すようにしてみましょう。そうすると50%経験したことに近づきます。

やっていることに1つだけチャレンジすることをくっつけて、ついでにやる様にするのが最も良い、理想的です。

このようなことを生活の中に組み込んでいくのが脳の力を発揮するのに大事なのです。

『いつも』と『ばっかり』は脳を無駄遣いする

「感情的な言葉は呟かないことが大事です。物事を評価するときは、できるだけ具体的な指標(数字など)で表現」が良いようです。

例えば『絶対』などの言葉はNGでしょう。『絶対失敗するな』なんて表現は失敗を誘発するような言い方です。動きが固まってしまうのではないでしょうか。

『失敗する確率をできるだけ減らすために、これをチェックして、これを行おう』なんて言い回しの方が具体的で、実際に効果があります。

情報量と能力は比例しない

情報量と能力は比例しません。情報が多すぎると力を発揮できなくなることがあります。

「認知症の人は、食事をテーブルに何種類も出すと食べない」

情報量が多いから、処理できないのです。食事に一度に出す品数を減らすと食べ始めたりするのです。

エラーレス・トレーニングに似ていますね。

まとめ

1.脳の無駄遣いしていないか

2.脳の使い方は1人ひとり異なる

3.脳の使う部分を減らし、自分のできることをやるのが大事

4.『いつも』と『ばっかり』は脳を無駄遣いする

5.情報量と能力は比例しない

子育てにも生きる!

実はこの本、「作業療法士が語る子育て法」というタイトルにしても十分通用します。

脳が障害された人が新しい回路を作ることや、認知症の人がご飯を食べられるように情報量を減らすといったことは、子供が新しい脳回路を作ったり、情報を処理することと非常に似通っています。

子育てをすると大変で時間がなくなるとお父さんお母さんは感じていると思いますし、子供のいない方も大変なイメージがあると思います。実際幸福感が低下するというデータもありますしね。

この本を読むと、子育てが脳の作り方の実践になることがわかります。これは子育ての「具体的なメリット」になりそうです。少し子育てにポジティブな印象を持てるようになりますね。

子育て本を読んで比べてみるのもありです。共通して書いてあることは真実の可能性が高いです。

詳しくは下の記事に書きました。

脳の上手な使い方。子育てにも役に立つ②
「脳のトリセツ」は作業療法士の菅原洋平さんが書いた本です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentS...

最後に余談ですが、脳梗塞の治療を現象で追って考えると、作業療法による治療は脳神経外科医が治療するのと同じ位重要です。しかし法律上は、医師が作業療法を処方するということになっています。

人間が作った仕組みでは、医師が上に立ってるのです。実際には作業療法もすごく大事なのにです。作業療法士の方にはもっと感謝の気持ちを持つようにしようと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました