子育ては毎日本当に大変だし、特に1人目だと慣れないことだらけで不安だと思います。
しかし大変であるからこそなるべく無駄なことは省き、必要ないことにエネルギーを使わないようにしたいですね。その方が親子ともに楽しく過ごせます。
この本を参考にして、どう力が抜けるか考えてみました。
我慢は脳の発達に合わせて少しずつ
我慢する力、欲求を抑える働きは脳の前頭前野が携わっていて、3歳から7歳にかけて発達するそうです。
ということは、我慢は3歳から少しずつできるようになるということですね。いきなり大人と同じレベルの我慢を要求はできないのです。
例えば、ご飯のときじっとしていられない時とかもあると思いますが、例えば3分だけストップウォッチで測って集中させてみるとか、以前より少し我慢できるようになっていけば良いのです。
挨拶の習慣がないならまずインプット
人の動きの95%が習慣化されています。子供はもっと習慣に縛られているそうです。
挨拶の習慣がない、片付けの習慣のない子供に「挨拶しろ!」「片づけなさい」と言っても頭の中に脳回路ができていないのでそもそも無理なのです。
挨拶させたいなら親が子供の友達とかに挨拶しましょう。部屋を片付けさせたいならまず親が片付けてみせましょう。
とにかく頭にインプットさせるのが大事なのです。これはよく考えたら大人もインプットしないとアウトプットできないので当然といえば当然ですよね。
「他人の気持ち」は考えられなくて正常です
なんと、6歳の子供の99%は他人の立場で考えることができないそうです。
ということは、「他の人が嫌な思いするからここで走るのはやめようね」ていうのは効果がないということになりますね。もしやめたとしても、それは「怒られるのが怖いから」だからかもしれません。
こういう時は、「他の子がドタドタ走っていたらどう思う?」と自分視点で考えてもらうのが良いです。嫌な思いをした経験があればここで理解できます。経験がない場合は絵本などでイメージしてもらうのが良いかもしれません。
優しい心を褒める
優しい行動を褒められるのではなく、優しい心を褒められると優しい行動をできるようになるそうです。
また優しくない、良くないことをした時には相手の状態を表現した方が子供は反省します。
例えば親を子供が叩いた時、「なんで叩くの!ダメでしょ!」と強い口調で怒ることはあまり効果がないです。叩くのをやめたとしても、「親に怒られるのが怖いから」というのが理由になってしまいます。
この時は「叩いたらケガをしてずっと痛いかもしれない。そしたら一緒に遊ぶことはできないよ。」とか、「叩いた拍子に転んで骨を折ったら病院に入院しちゃって、一緒にいられないよ。」など自分が叩いた結果起こりうることを伝えるといいでしょう。相手のことを考えられるようになるまでは、自分が困ることになるということを教えると効果的です。
抽象的思考は具体的現象を経験して磨く
例えば公園で「この道行きたい!」や「ママの切符を改札に通したい!」とか子供が言ったとき、親が「他の道通っても同じだよ」、「ママの切符通しちゃったからパパの切符でやってね」と言っても「やだ!」と言ってきかない子が多いと思います。
実はこだわりが強いのは抽象的思考力がまだ育ってないからです。
大人なら「目的地に向かう道」、「切符」であれば問題ないと考えるのですが、こう考えるには具体的事象を抽象化することが必要になります。
子供は抽象的に考えることがまだうまくできないので、こだわりが強いように見えてしまうのです。
子供は具体的経験をどんどん身につけていくことで、だんだん抽象的な理解ができるようになります。具体的経験が不足している状態で抽象的なものをやっても身になりません。
ですから算数の計算をさせるためには実際のものを数えたりする経験、作文をするには実際の体験を口に出してみたり、絵にしたりする経験が大事になってくるのです。
運動した方が頭も良くなる
運動した方が脳が発達するので、小さい時はとにかく外遊びが大事です。
ランニングの持久力高い子供の方が計算力高く、海馬の容量とも関係します。
「子供が外で遊んでばかりで勉強しない。。」という親御さんもいると思いますが、小学校までなら全然心配いらないです。
以前運動が学力向上につながると記事を書きました。
まとめ
1.我慢は脳の発達に合わせて少しずつ
2.挨拶の習慣がないならまずインプット
3.「他人の気持ち」は考えられなくて正常です
4.優しい心を褒める
5.抽象的思考は具体的現象を経験して磨く
6.運動した方が頭も良くなる
このように子供の実際の姿を理解することで、無駄にエネルギーを使わずに済むかなと思います。
子供に対してイライラしてしまうことの1つは「大人と比較してしまう」ことだと思います。
ですから、子供は今これはまだできないんだとある意味「期待しない」ことがストレスを減らします。また子供のことがわかると不安も減るのではないでしょうか。
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